「自動運転」、もう夢物語ではない 高速道路で2020年代初頭実現めざす

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事故が起きた時の責任はどうなるのか

   高速道路で自動運転が実現するメリットは大きい。国交省によると、高速道路の渋滞は、勾配の変化点、上り坂、インターチェンジ合流部、トンネル入り口などで発生している。これが自動運転になると、「交通の流れが円滑化して最適な走行となるため、主要渋滞箇所の大幅な渋滞緩和効果が期待できる」という。自動運転によって、高速道路の逆走など高齢者の運転事故をなくすことができるほか、最適運転で燃費の向上や二酸化炭素の削減効果も期待できる。

   自動運転のメリットは、これだけではない。国交省の検討会では、「現在の高速道路の制限速度100キロを140キロに上げても、時速80キロで走行しているのと同じ安全性を確保できる可能性がある」などという議論も交わされている。もちろん、事故の際の責任問題は重大で、自動運転の場合、ドライバーやメーカーの責任はどうなるのかといった問題や、実証実験に向けた規制緩和のあり方も今後議論されることになる。課題は少なくないが、自動運転技術を巡っては日米欧がしのぎを削っているといわれており、実用化に向けての動きが加速することになりそうだ。

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