トヨタが支援技術公開
10月18日まで東京で開かれ、マスコミの注目を浴びた「ITS(高度道路交通システム)世界会議」で、政府はいち早くこの方針を明らかにした。国内の自動車メーカーではトヨタ自動車が「高速道路における高度運転支援技術」を公開するなど、2020年代初頭の実現が近いことを伺わせた。トヨタのこのシステムは、自動車間の通信を利用して、クルーズコントロールとレーンキーピングアシストを組み合わせることで、渋滞や事故を減少させるというものだ。先行車の加減速に合わせて追走するデモ車両の動きは、来場者の注目を集めた。これらの技術は実用化段階にあるという。
自動車メーカー関係者によると、「現在開発中の車線変更支援システムは、道路が混雑していない時のみ、高速道路上で車線変更が可能」という。今後は「自動車単独では十分に収集できない前方の車の動きなど先読み情報を利用できる仕組みを構築し、システムの支援範囲を広げる」のが目標だ。将来的(2020年代初頭以降)には、渋滞発生など混雑時や分合流を含む高速道路の最適走行を目指すという。