作詞家の岩谷時子(本名=トキ子)さんが2013年10月25日、肺炎のため東京都内の病院で死去した。97歳。通夜と葬儀は親族のみで行い、後日「しのぶ会」を開く予定だ。
1939年に宝塚歌劇団出版部へ入社。51年に友人の宝塚スター・越路吹雪さんのマネージャーに転身し、80年の越路さんの死まで務めた。マネージャー業のかたわら、越路さんの代表曲「愛の賛歌」(52年)、「サン・トワ・マミー」(64年)など外国語シャンソンの訳詞を手掛けた。
訳詞のみならず、ザ・ピーナッツ「恋のバカンス」(63年)や加山雄三さんの「君といつまでも」(65年)、ピンキーとキラーズ「恋の季節」(68年)、郷ひろみさんの「男の子女の子」(72年)なども作詞。93年に勲四等瑞宝章を受け、2009年には文化功労者になった。