「炭酸水」ブーム、女性に急拡大 食欲増進、ダイエットにも効果がある

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

各社も新商品投入 トクホ、レモン風味まで

   炭酸水の使い道は、飲むだけではない。最近は「外」からの効果も注目され、ヘッドスパや洗顔などにも使用される例が増えている。ここでもポイントは炭酸の「血管拡張作用」だ。炭酸水に溶けた二酸化炭素は、皮膚表面から毛細血管のある真皮に浸透し、血管を拡張し、血行を促進する。血の巡りがよくなることで、新鮮な酸素やタンパク質などが行き渡り、美容効果が期待できるのだそうだ。また、皮膚に付着する気泡にはアカやゴミを取り去る性質もあるとされ、美容面からも評価されている。

   こうしたブームは生産量にも顕著に現れている。全国清涼飲料工業会によると、08年は3万1400キロリットルだったが、12年には約3倍となる9万4600キロリットルとなり、過去最高を記録した。メーカー各社は相次いで炭酸水商品を投入している。たとえば、11年にはアサヒ飲料が「ウィルキンソン タンサン」(95円)、今年7月にはサントリーが「南アルプスの天然水 スパークリング」(100円)を発売した(いずれも500ml/税別)。

   中には、健康志向の高い人に向けたトクホの炭酸水や、炭酸水が苦手な人でも飲みやすいレモンなどの香料を入れた炭酸水も。水道水から炭酸水を作る、ソーダメーカーもブームを後押ししている。

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