ミクシィ11月に「大規模な組織変更」 「リストラ実施」という怪文書も出る

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婚活サイト、出会いのマッチングサイトを買収

   ミクシィでは2013年5月15日、創業者で当時社長だった笠原健治氏が退任を発表、新社長に朝倉祐介氏が就任して笠原氏は会長に就いた。

   8月9日、新体制で最初の決算発表となる2013年4~6月期の業績が公表されたが、結果は芳しくなかった。売上高は前年同期比39.4%減の21億4400万円と大きく後退し、最終損益は2億5300万円の赤字となった。赤字決算は、上場以来初めてとなる。広告事業が不振、またソーシャルゲーム大手ディー・エヌ・エー(DeNA)と提携して強化を図ったゲーム事業も伸び悩んだ。

   さらに10月1日には、通期の業績予想を下方修正した。売上高は当初の予想から40億~55億円減となる80億円に、最終損益は当初5億~11億円の黒字としていたのが、26億円の赤字となった。ゲームの課金売上高が予測を下回ったことを理由に挙げた。

   ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、「数字には表れていないかもしれないが、『mixi』の既存会員をサイトに誘導できていない。『最近全然ログインしていない』という話は、よく耳にします」と指摘する。ゲームをはじめ機能面で、他のSNSを参考にキャッチアップするのはよいが、会員を引き付けて使ってもらうための努力をしないと利用者がどんどん減り、ひいては広告や課金サービスでの収入が細ることになりかねないというのだ。

   一方で、新しい展開も見られる。10月1日、結婚支援事業を手掛ける企業をLINEから買収すると明らかにした。この会社は「婚活サイト」や、男女の出会いの場を提供するマッチングサイトを運営する。さらに10月7日には、「街コン」イベントの運営会社の買収も発表した。井上氏は「収益性の高い人材マーケティングの分野を強化する考えではないか」とみる。もともと転職・求人サイトを持っているミクシィは、これに出会いや結婚を加えた「ライフステージ型のサービスをやろうとしているのかもしれません」。

   新規事業に注力を移しつつ、既存サービスを見直すために大規模な組織変更や人事異動を実施するなら、別に不思議な話ではないが…。

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