レストランなどのメニューを偽って提供していた問題が発覚した阪急阪神ホテルズと同じ阪急阪神ホールディングスの傘下にある「ザ・リッツ・カールトン大阪」は2013年10月25日、同ホテルでも一部メニューの誤表記があったと発表した。
マスコミ各社にあてたファクスによると、12年10月から13年10月まで、一部レストランやルームサービスのメニューで「フレッシュ・オレンジ及びグレープフルーツジュース」と表記していたものが、フロリダ産オレンジを収穫後48時間以内に搾汁後、急速冷凍した「ストレートタイプ・オレンジジュース」だった。12年9月までは館内で果実を搾って提供していたが、質を一定に保つためと、ゴミ削減につながることから100%果汁タイプのジュースに変更した。搾りたてのジュース以外「フレッシュ」と記載してはならないという旧農林水産省の「果実飲料品質表示基準」に対する理解が欠けており、表記を変更しなければならないという認識がなかったとしている。
その他、ルームサービスのメニューに「自家製パン」と表示していた全9種類のパンのうち、1種類は外部業者に製造委託、2種類は既製品を仕入れたものだった、中華料理店「香桃」で芝エビと表示していた料理にバナメイエビ、車海老と表示していた料理にブラックタイガーを使用していた問題が発覚したという。
原因は「メニュー表記の正確性に関し十分な知識と認識を欠いていたこと、最終部門長の確認不足が直接的な原因と判断しておりますが、詳細につきまして更に聞き取り調査を進めております」としている。