長い間不仲が「定説」だとされていたオノ・ヨーコ氏(80)とポール・マッカートニー氏(71)の関係が雪解けを迎えつつあるようだ。マッカートニー氏が米誌とのインタビューの中で明かした。
「時が癒しを与えてくれた」というが、ジョン・レノン氏へのあつい信頼も和解の背景にあるようだ。
01年には、オノ氏に会うことを拒んで追悼イベントを欠席
マッカートニー氏が心境を明かしたのは、2013年10月25日発売予定の米情報誌「ローリング・ストーン」。同誌の電子版が、インタビューの概要を10月23日に伝えた。
不仲の原因は、ビートルズの楽曲のクレジット表記だとの説が根強い。マッカートニー氏は同誌の01年のインタビューで、ジョン・レノン氏の追悼イベントに出席しなかった理由を、オノ氏に会うことが「困難だから」だったと明かしている。かつては、オノ氏のことを「たちが悪いやつ」とののしるほどだった。
記事によると、2人の間にできた壁は「取り壊された」といい、その理由は「時間。大いに癒しを与えてくれた」と説明された。12年という長い歳月が、両者のわだかまりを解消したことになる。
マッカートニー氏の心の中には今でもジョン・レノン氏が生きている様子で、作曲の際には「会話をする」という。このことも、和解の後押しをしたようだ。
「もしジョンが彼女(オノ・ヨーコ氏)のことを愛しているのであれば、何かあるはずだ。彼は愚かではない」
また、01年に死去したジョージ・ハリスン氏のことも頭をよぎったという。
「ジョージは、『こういうことが人生にまとわりついているのは嫌だろ?』と言うだろう」