スナイパーのルール違反で対決は中止になっていた
ドラマチックな展開に、スタジオで見ていたゲストたちは興奮していたが、10月23日になって、「放送内容は嘘だった」という疑惑が浮上した。
ラジコンカーで出場した広坂さんが、勤務先のラジコン製造販売メーカー「ヨコモ」の公式サイト上に公開した「告発文」によると、実際はラジコンボートが先鋒で3連勝し、対決はラジコンチームの勝利で終わるはずだったが、ヘリとカーの対決も見せられるように順番を入れ替えることが決まり、撮影が行われたという。
放送ではラジコンカーはクリスさんと対決したことになっていたが、実際に対決したのはレヤさんだった。撮影時に「2分間一本勝負」「最初の1分間は撃ってもよいが、決してラジコンに当ててはならない」「実際の真剣勝負は残りの1分間で、1分間の中で3発のみ撃てる」というルールが決められ、対決がスタートしたが、開始わずか数秒でルールに反してレヤさんが車体に銃弾を撃ち込んだ。予想外だったこともあり簡単に命中、ボディーが外れて飛び散ってしまった。さらに2発目がバッテリーに命中、その後も立て続けに連射され、1分経たずにラジコンカーはバラバラに破壊されてしまったというのだ。
撮影は一旦中断、レヤさんは広坂さんに対し「弾が当たってしまいました。すると後ろからKILL(殺せ!)という声が聞こえてきたので、つい連射してしまいました。ごめんなさい」と話したという。
ラジコンカーは現場では修復できず、広坂さんは制作スタッフに番組への出演辞退を申し出た。同時にスナイパー側と制作スタッフ側も揉め、「スナイパーVSラジコンカー」は正式な対決のないまま中止となった。
ところが、放送では「クリスさんとラジコンカーが対決し、クリスさんが残り1秒で勝利した」という内容になっていた。対戦相手も勝負の内容も事実とは異なるものが放送されてしまったのだ。
広坂さんは放送直前に制作会社から編集内容を知らされたといい、「反則した相手が負けになるのであればまだ納得出来ますが、もしこの内容で放送された際には、事実を発表します」と忠告、内容を偽らないよう要請していたが、嘘の内容で放送されてしまったため、告発に至ったとのことだ。