2013年8月3日~4日に放送された「FNS27時間テレビ 女子力全開2013」(フジテレビ系)中のコントコーナー「爆裂お父さん」で、お笑いタレント・加藤浩次さんがAKB48のメンバーの頭を踏んだり蹴ったりする場面が複数回あったとして審議していた放送倫理・番組向上機構(BPO)の青少年委員会は13年10月22日、考えをまとめ、公表した。
フジテレビとの意見交換の中で「爆裂お父さんはドキュメンタリーではありません。お茶の間プロレスコントです」との説明があったが、「多くの人が違和感を持ち、『不快だった』『危険すぎる』といったクレームを寄せました。爆裂お父さん、女性芸人、女性アイドルグループの三つ巴の面白さになっていないと受け止めたのです。しかも人間の顔を足で踏むことは人間の尊厳に関わる行為で、さらに不快感を増大させたと思われます」と指摘。「視聴者に対する想像力が十分でなかったといわざるをえません」と厳しく批判した。
BPOは各放送局に対しても、「バラエティーが『嫌われる』5つの瞬間」として「下ネタ」「イジメや差別」「内輪話や仲間内のバカ騒ぎ」「制作の手の内がバレバレのもの」「生きることの基本を粗末に扱うこと」を挙げ、「制作に当たっては、これらのことも常に心のどこかで意識していただきたいと願います」と要望している。