当人は自らへの「支持」ツイートをRT
竹田さんが言及した「特権」問題は、そもそもこうした特権が存在するかどうかが議論の対象とされる問題だ。またその名の通り、在特会が掲げる根本的なテーゼの1つと言っていい。
直後から、ツイッターなどで在特会などに批判的なユーザーらから反発が相次ぎ、放送倫理・番組向上機構(BPO)に訴えよう、という声も盛り上がった。一方でこうした声を「在日の圧力」などと決め付ける人々も出るなど、その是非が一気に問題化した。
21日には、上野千鶴子さんや佐高信さん、村山富市元首相などが立ち上げた反ヘイトスピーチ団体「のりこえねっと」が、「人種差別的な重大な人権侵害行為」として、竹田さんと読売テレビへの抗議声明を発表した。声明では、「在日コリアンだけが『通名』(通称名)を名乗ることが許されているわけではない」などとして、通名が犯罪などに利用されているとの竹田さんの発言を「客観的な事実に基づかない」と糾弾している。このほか大阪市の「コリアNGOセンター」も、22日に読売テレビに抗議を申し入れている。
J-CASTニュースの取材に対し、読売テレビは「(のりこえねっとの抗議については)当社に直接接触が来ていないので、お答えすることはございません」と回答するに留まった。当事者である竹田さんは現時点では発言を行っていないが、ツイッターで、
「反日の左翼・朝鮮人連中が某番組で在日特権に言及し、在特会寄りの発言をしたという竹田恒泰氏を潰すと息巻いているらしい。もし、明治天皇の玄孫でいらっしゃる竹田氏を潰すことができるなら、まさに在日特権の存在を自ら証明するようなものだね(爆笑)」
などといった、自らへの支持の声を複数リツイートしている。
在特会とテレビをめぐっては、俳優の今井雅之さんの番組中での発言に反発した在特会側が9月27日付で、TOKYO MXに抗議する騒動が起きている。