タクシー会社の日本交通の場合は…
ファンなどはとにかく、自治体や企業はなぜ「恋チュン」を踊ったのか。企業PRのために進んで参加し、AKB側と交渉して「公認」となったところもあれば、AKB側から提案を受けてこれに「乗った」ところもあるようだ。
前者の例は、老舗タクシー会社の日本交通だ。「若い世代へのリーチ」を目指して入社1年目の若手社員が企画、渋い運転手たちがかわいらしいダンスを踊る姿が受け、再生回数は80万回を突破している。
「他社の動画を見て、『これはいける!』って。当初は皆さんの協力を得るのが大変だったんですが、完成してからは『なんで俺を出さなかったんだ』って言う方もいたぐらいです」(担当者)
通販大手のジャパネットたかたは後者だ。PR相手は顧客のみならず、
「お客様もそうですが、会社の雰囲気や部署の裏側を知ってもらうことで、今後わが社に入社を考える学生さんたちにもアピールを、と考えました」
とのことで、将来の「就活」対策という側面もあるという。