フジ「とくダネ!」報道に批判が続出 詐欺容疑社長を「ネット中傷被害者」と取り上げる

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   詐欺容疑で逮捕されたベンチャー企業社長をネット中傷被害に遭ったと擁護していたとして、フジテレビ系ワイドショー「とくダネ!」に批判が相次いでいる。しかし、フジ側は、この騒ぎに沈黙したままだ。

   大阪市のこのベンチャー企業「エステート24ホールディングス」は、自ら太陽光発電システム販売で実績ナンバー1とうたい、読売新聞によると、「ベンチャーの旗手」とも呼ばれていた。

掲示板書き込みは当たっていた?

   「とくダネ!」は、2013年7月5日に放送したネット中傷の特集で、10月19日に詐欺の疑いで大阪府警に逮捕された社長の秋田新太郎容疑者(28)をその被害者として取り上げていた。

   秋田容疑者には、番組のディレクターが取材し、1月ごろから会社を中傷するコメントがネット上のあらゆるところで書き込まれるようになったと紹介した。ある掲示板には、社員を名乗って、「給料の支払いが遅れています」「秋田氏、偽造パスポートで海外逃亡計画中」との書き込みがあったとした。

   番組では、秋田容疑者は、偽造パスポートについて苦笑して、「ありえないですよね」と言い、給料遅配についても、「1回も遅れたことないですね」と否定していた。

   今回の事件では、他行から融資を受けたとウソをつくなどして、みずほ銀行から2億円を融資させてだまし取ったとされている。もしこの容疑が事実なら、「返す気ないのに銀行から融資を引っ張りまくっている」といった掲示板書き込みは当たっていたことになるが、番組では、「会社の評判を貶めるウソ」と断定して紹介した。

   さらに、番組は、会社がメーカーとの取引がなくなるなど数十億円の被害を受け、毎月1000万円以上をかけて中傷書き込みを消しているとの秋田容疑者のコメントをそのまま流していた。

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