韓国では「小型車」「ディーゼル」が売れている
韓国の国産車の苦戦を、地元メディアは工場操業日数の減少やストライキなどを理由にするが、それだけではないようだ。
韓国輸入自動車協会(KAIDA)は、「これまでは大きくて乗り心地のよさを優先したが、今ではリーズナブルで低燃費のクルマが消費の中心となっている」と、ユーザーの志向が変わったとみている。
実際に、韓国では2000ccクラス未満の「小型車ブーム」が巻き起こっている。輸入車全体に占める2000cc未満の割合は、2010年には32.4%にすぎなかったが、11年には42.2%、12年には49.4%に拡大した。「大衆化によって、40歳代だった輸入車のユーザーが30歳代に下がったことがある」とみている。
また、ディーゼル車の人気上昇もある。欧州ブランドを中心に、いまや優れた燃費、二酸化炭素の排出が少ないエコカーとして認められている。「消費者の理解が深まり、消費動向が急激に変わってきた」という。
2013年9月の輸入車のうち、ディーゼル車は8293台で全体の65.5%を占め、ガソリン車3953台。日本勢が「得意」とするハイブリッド車は422台だった。