世界ブランド番付ではベスト100圏外
海外では、アジアでの積極出店に加え、米国でも本格的なチェーン展開に挑む。8月末現在の海外446店舗のうち、米国や英国など欧米は22店舗に過ぎない。赤字が続く米国では今期、東海岸に9店舗、同西海岸に6店舗と、郊外のショッピングモールを中心に出店する計画。年20~30店舗の出店を継続し、数年以内に100店舗体制を整える。
日本や中国では浸透しているユニクロブランドだが、欧米では知名度が低いことも弱点だ。米インターブランド社による2013年の世界ブランド番付によると、21位H&M、36位ZARA、88位ラルフローレン、100位ギャップとライバル各社がランクインする中、ユニクロはトップ100に入れなかった。
同社は「高品質とファッション性を兼ね備えたベーシックな普段着」というコンセプトで、ブランド力向上を図る考え。従来65歳までの社長引退を表明していた柳井社長は「グローバル化の真っ最中なので、社長を継続しないといけない」と、来年2月に65歳になったあとも陣頭指揮にあたる考えを示した。「真のグローバルブランド」へ向け、いよいよ真価が問われそうだ。