前代未聞、ぴあの「印税ウソ報告」 社長減給、社員は降格だけ、「処分甘すぎる」の声

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   「ももクロ」ムック本の印税を過少に支払っていた問題で、ぴあの幹部らが減給などの処分を発表したことについて、「処分が甘すぎる」との声が出ている。ぴあでは、意見は受け止めるとしながらも、「厳罰にしたつもりです」と説明している。

   出版界では、広告単価を上げるために、部数は多く公表する場合もある。それが、ぴあムック本の場合は、逆のパターンになっていた。

「ぴあ、なんだかセコいぞ!」

   ぴあの発表によると、2013年7月2日に発売した「ももクロぴあ vol.2」は、実際は10万部を印刷していた。しかし、著者側の人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」側には、6月ごろに6万部と少なく偽って報告していた。印税の支払いを少なくするためで、当初予算の想定内に収めるための措置だったという。

   報道などによると、所属事務所に9月上旬、ぴあ関係者から内部告発があり、事務所がムック本の部数を取次店などで調べたところ、不自然に多いことが分かった。そこで、ぴあに問い合わせると、部数を少なく報告していたことが発覚した。それによる未払いの印税は、数百万円になるといい、ぴあが支払う方向で事務所のスターダストプロモーションと協議している。

   ぴあでは、社内に特別調査委員会を設置して調べたところ、唐沢徹COOと担当の40代男性社員が虚偽報告していたことが分かった。ただ、社員が印税分を着服したことはなく、ほかの本では虚偽報告は見つかっていないという。そして、懲罰委員会に諮った結果、就業規則違反だとして、唐沢COOは職を解かれ、男性社員は降格になった。矢内廣社長も、報酬10%カットを3か月行う処分がなされている。

   不祥事に対し、ネット上では、「ぴあ、なんだかセコいぞ!」といった声が上がるとともに、処分については、「甘すぎる」との指摘が相次いでいる。

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