就職活動生の1割「本気で死にたい」 若者の「就活自殺」なぜ急増

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「不合格通知がきたときに『人間否定』されているように感じた」

   さらに、「自分を責める」傾向も明らかだ。「困難や問題に直面した時、どのように考えるか」という問いには、その原因を「外部の環境の中に探る」と答えた人は、わずか17.5%。「自分の中に探る」が82.5%と圧倒的に多かった。

   この傾向が反映されたのか、調査時点で本気で「死にたい」「消えたい」と考えている学生は10.0%にのぼり、「以前は考えたことがあったが、今はない」という学生も27.3%いた。

   自由記述の欄でも、「嬉しいこと」として「企業説明会を聞いて、心から『楽しそう』『働いてみたい』と思っている自分に気がついた」という前向きなものがある一方、「つらいこと」として「正解がないのが難しく、つらい」「面接試験で不合格通知がきたときに『人間否定』されているように感じた」といった深刻なものもある。

   「就職活動は~だ」という形で表現してもらう項目でも、「自分の知らなかった大人のスゴさを知る時」「楽しむ場」といった楽観的な声がある反面、「クソ社会を知る」「自己洗脳で乗り切るもの」「狂気」といった声も。

   景気の回復に関係なく、就職活動が生きるための活力を奪っている側面がうかがえる。 

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