CM挟んで20分にわたり町長が中継で生出演
7時30分過ぎからは、大島町役場の屋上から川島理史町長が中継で生出演した。
井上貴博アナウンサーから「後ろを振り返って、改めて町の様子を見て、どんな思いですか」、現地にいる奥平邦彦レポーターからも「対策について厳しい声も浴びていますが、心境は」など現在の気持ちを問われ、川島町長は「辛い思いでいっぱいです」「行政のトップとして責任を一生背負って、しっかり今回の教訓を汲み取って本当の防災の島にしていく」と心苦しそうに答えていた。
90秒ほどのCMを挟んだ後は、コメンテーターからも質問が飛んだ。
与良氏が「事前の報道でも10年に1度の台風と言われていたが、対策が不十分だったのでは」と指摘すると、「かなり大型の台風と言われていたのに出張に行ったのは認識が甘かった。これまで火山の噴火や地震、大雨、台風などの災害が多かったので、経験則に頼ってしまった。防災マニュアルも十分ではなかった」と認めた。
「一番問題だったのは防災担当の職員が帰宅していたことで、役場が手薄だったのでは」と聞かれると、「夜中の2時に非常配備体制を取ることは決まっていたので、その時に集まろうということで一部の職員を除いて帰宅した」と説明した。
3時頃に役場から電話があった時は既に土砂崩れが発生していて、そこで避難勧告を出すと被害が増幅するおそれがあったため、結局勧告が出せずに終わったという。「(気象庁、都から連絡があった)18時の時点で避難勧告を出さなければならなかった」と悔やんだ。
一連の話を聞いて、吉越氏は「いまだ行方不明の人がいるのに、ずっと見てても捜索犬が2匹しかいない。日本中探せば何十頭といるのではないか。反省会は後にして、重機なども揃えて救助活動に全力を尽くすのが今町長がやるべきことだ」と批判した。
7時54分、CMを挟んで約20分にわたる中継が終了した。