「半沢直樹」堺雅人さんの最新作として注目を浴びるドラマ「リーガルハイ」(フジテレビ系)だが、2013年10月17日に第2話が放映されるや、ネット上では「ある一点」に話題が集中した。劇中にフジとは因縁が深い、まさかの「あの人」が登場したからだ。
「完全にホリエモンやん(笑)」
「おもいっきり、ホリエモンじゃん!!!!!!!!」
視聴者「いったい何エモンなんだ…」
そう、ニッポン放送買収騒動でフジテレビと激しいバトルを繰り広げた、ホリエモンこと堀江貴文さんだ。
もちろん本人ではない。役名は「鮎川光」で、俳優の佐藤隆太さんが演じている。しかしその設定は、
「かつて企業買収で名を馳せ時代の寵児となった天才肌の若手IT社長」
「その後、インサイダー取引などの罪に問われ収監」
「服役生活を経て、再びメディアの前に登場」
といったもので、さらに出所後は動画サイトで記者会見、「刑務所ダイエット」を司会者に勧めてみせる。また挑戦的な言動、ラフな髪型や服装も含め、10人中10人に堀江さんを思い起こさせる人物だ。
元々「リーガルハイ」では2012年放映の第1期でも、実在の有名人を思わせる「ヤバイ」キャラクターが次々と登場し、視聴者をあっと言わせてきた。今回も番組の公式フェイスブックで下記のように煽っており、
「今夜の話は、一世を風靡したあの社長…に似たある元IT社長の話。どんな戦いが待っているのかこうご期待です!」
ホリエモンは果たしてどう見た?
内容も挑戦的だ。ホリエモン――ならぬ鮎川は出所と同時に、自らをバッシングした新聞や雑誌を、名誉毀損として次々と訴え始める。ブロガーや、自分をモデルにしたと見られる漫画までもだ。堺さん演じる変人だがやり手の弁護士・古美門研介は、漫画家側の弁護人として、法廷で鮎川と直接対決することになる。
そう、すでにドラマの中で、特定の人物をモデルにした作品が「名誉毀損」に当たるのかどうかが争われているのだ。そして作中では最終的に、古美門が「漫画では鮎川(をモデルにした人物)が、実に魅力的に描かれている」ということを理由に、名誉毀損の訴えを粉砕している。なおドラマでの鮎川は、敵役ではあるがかなり「魅力的」で、しかも「実はいいやつ」だ。
この巧妙な作り、そのうえ局が「遺恨」のあるフジとあって、視聴者からは喝采が相次いだ。視聴率も関東地区で関東16.8%、関西では21.9%と、前話に続きかなりの好調だ。
となると気になるのは堀江さんご本人の感想だが、こちらはツイッターで「これをフジTVでやったことに軽い衝撃が…」という別のユーザーの発言をRTしているのみで、気づいてはいるらしいが言及はしていない。