安倍首相が私邸に大統領招いて会談
実は日本とモンゴルは、13年に入って閣僚・首脳クラスが頻繁に往来している。しかも、ほとんどの会談で北朝鮮問題が話題にのぼっている。
安倍首相は3月31日にモンゴルでエルベグドルジ大統領、アルタンホヤグ首相と個別会談。モンゴル側は北朝鮮問題に関して日本の立場を支持することを表明している。
7月には古屋圭司拉致問題相がモンゴルを訪問。再選されたばかりのエルベグドルジ大統領の就任式への出席が目的だが、7月9日の会談では、拉致問題への協力を求めたことが分かっている。
8月26日には、エルベグドルジ大統領が自民党日本・モンゴル友好議員連盟(会長: 林幹雄衆院議員)の訪問団と会談。エルベグドルジ大統領のウェブサイトによると、一行は安倍首相からの親書を携えていた。
9月11日から14日にかけてはアルタンホヤグ首相が来日。安倍首相との会談で、拉致問題をめぐる日本の立場を支持することを改めて表明している。
9月29日には、安倍晋三首相が来日したエルベグドルジ大統領と渋谷区富ヶ谷の私邸で1時間にわたって会談している。首相が外国の要人を私邸に招くのはきわめて異例だ。日本外務省の発表には「アジアの地域情勢につき意見交換を行いました」とあり、ここに北朝鮮情勢も含まれるとみられる。
それ以外にも、6月にはボルド外相、7月末から8月初めにかけてバトバヤル経済・開発相が来日している。