警視庁がシンボルマスコット「ピーポくん」のキャラクターソング「ピーポくんのうた」の動画を公開したが、聞き覚えのある歌声にネットでは、バーチャルアイドルの「初音ミク」が歌っているのではないか、などと騒ぎになっている。
警視庁音楽隊と合成音声のコラボレーション動画を公開
「ピーポ ピーポ ピーポくん 警察官だよ~」という歌で始まり、「みんなでピーポくんの歌をうたおう」とナレーションが入るこの動画は、警視庁犯罪抑止対策本部が制作、作詞作曲が清水道代、演奏は警視庁音楽隊、とある。どうしてこの動画が制作されたかといえば犯罪抑止対策本部のツイッターのフォロワー数が6万人を達成した記念なのだという。犯罪抑止対策本部は2013年10月11日にツイッターで、
「【フォロワー6万人突破記念企画】お待たせいたしました。警視庁音楽隊と合成音声のコラボレーション『ピーポくんのうた』動画を公開します。みんなでピーポくんのうたを歌おう!」
とつぶやいている。フォロワーからは、
「可愛い歌声ですね。曲も素敵です!」
「ピーポくんきゃわわ!とても可愛い曲をありがとうございます」
などといった感想が届けられている。ネットではこの「合成音声」は「初音ミク」に間違いない、と騒ぎになっていて、
「ミクは不祥事を起こさないから安心して使える」
「ミクも体制側に付いてしまったのか」
などといった書き込みがネットの掲示板やブログに出ている。
静岡県交通安全協会「当時はミクだと公表できなかった」
なぜミクを起用したのか警視庁に問い合わせてみたところ、
「誰が歌っているのかは公表していません」
ということだった。
ミクは今や様々なCMやテレビ番組のオープニングなどに登場している。09年には静岡県交通安全協会のテレビCMに起用されその歌声を披露した。CMが流れると同協会には「初音ミクではないか?」との問い合わせが相次いだが、当時は「誰なのかは公表していません」と答えていたという。
「あの頃は現在のようなメジャーな存在ではなく、協会のイメージ的に『初音ミク』だと紹介するのがはばかられる雰囲気が協会内にあったようですが、今なら全く問題はなくなっています」
と担当者は話している。