みずほ銀行が暴力団組員らへの融資を放置していた問題で、融資契約の多くが実質的に解消できず、現時点でまだ145件が残っていることがわかった。同行のグループ会社で、提携ローンを審査した信販大手のオリエントコーポレーションが2013年10月16日、経済産業省への報告で明らかにした。
問題融資は、金融庁から指摘されたときに約230件あった。オリコは、融資契約の解除手続きに時間がかかるだけでなく、契約上解除が難しいケースがあるため、という。また、「取引先が特定の暴力団関係者に偏るなどの癒着はない」と説明した。