NTTドコモのiモードから、サービスがまたひとつ消える。iモードメールをパソコンで送受信できる「iモード.net」が2015年2月28日をもって終了するからだ。一時は隆盛を極めたiモードだったが、近年ではスマートフォンの登場により「ガラケー」ユーザーが減少し、iモードの利用者も減少している。
ネットでは、iモード.netのサービス終了を受けて、「ガラケー終了させる準備か」「ガラケーの真の終わりが始まった」などと囁かれている。
「ドコモに見切りを付ける理由が増えた」
iモード.netとは、従来は携帯電話でしか送受信できなかったiモードメールを、パソコンからも利用できるようにしたサービスだ。絵文字やデコメも送信可能という特徴があり、2008年3月から提供をスタートした(利用料は月額210円)。
パソコンに専用ソフトをインストールすると、最短5分間隔で自動的にメールの新着確認をして画面表示もしてくれる。docomo.ne.jpのドメインでパソコンからメールを利用したいユーザーから重宝されていた。
しかし、近年ではスマートフォンに切り替えるユーザー増えたことで、「ガラケー」でiモードメールを利用する人は減少した。ドコモは2013年10月11日、
「スマートフォン市場の拡大に伴うiモード契約者の減少等の事業環境の変化を踏まえ、経営資源を集中すべくサービスを終了する」
と、iモード.netのサービス終了を発表した。
これに先立ち、2014年2月28日にiモード.netの新規申込み受付を終了する。また、2013年11月12日からメールの新着確認機能が利用できなくなる。
ユーザーからは、
「またひとつ、ドコモに見切りを付ける理由が増えた」「iモード.netのサービスが終わるそうなのでドコモやめようかとわりかし本気で考えてる。15年以上使ってきたのにな」
「iモード.netをメールバックアップ代わりにもつかってたからどうすりゃいいんだ。。。」
などと残念がるツイートが出た。
スマートフォンへ機種変更ならパソコンからメールを使える、と案内
ドコモはサービス終了のお知らせとともに、iモードケータイ(ガラケー)からスマートフォンに機種変更すれば、「ドコモメール」(2013年12月中旬提供予定)で、パソコンからメールを使えると案内している。
総務省が2013年6月14日に公表した通信利用動向調査の情報通信機器の世帯保有状況によると、携帯電話・PHS(スマートフォン)は94.5%、そのうちスマートフォンは49.5%で、前年の29.3%から約20%増と急速に普及している。