最初の犯人とは「別人」名乗るが…
一連の脅迫事件は2012年10月、上智大学などに不審な薬品と、「俺は藤巻忠俊が憎い」などと書かれた手紙が届いたのを皮切りに発生した。この間、犯人と思しき人物が「喪服の死神」を名乗り、2ちゃんねるの上智大学関係のスレッドに犯行の「動機」と称する文章を複数回書き込んでいる。藤巻さんのせいで自分が好意を寄せていた2人の「イケメン」と2度と会えなくなったなどという、意味不明の内容だ。全国各地で「黒バス」関係のイベントが相次ぎ中止に追い込まれ、12月には、日本最大の同人誌即売会であるコミックマーケット(コミケ)でも前例のない「黒バス禁止令」が布かれるなど、関係各所が対応に追われた。
12月以降、犯行は一旦鎮静化する。しかし明けて1月には「喪服の死神」の仲間を名乗る「怪人801面相」なる人物が2ちゃんねるに現れ、脅迫の一時中止と、新たな行動に移ることを予告、4月には「黒報隊」を称する犯人が、再び同人イベント中止を要求する脅迫状を各地に送付した。しかしその後はしばらく動きが途絶え、ようやく訪れた「平和」にファンも安堵していたのだが――