自分で要請して、今度は「特別扱いいかがなものか」 吉野家「特別牛重」巡る議員たちの「いいかげん」

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舛添氏「もっと大事なこと議論してほしい。国会でめし食ったことないんじゃないか」

   一連のやり取りについては、冷ややかな声が多い。元首相補佐官の寺田学氏は、

「『国会だけで食べられるのはおかしい』っていう批判を真に受ける議員。もっと違うことに気合を入れましょう」

とツイート。前参院議員の舛添要一氏も、10月15日夕方にTBSで放送された「Nスタ」で

「(TPPで)『聖域守らんといかん』とか言って、農業族が非常に強い訳ですよ。そこに媚びを売ったなあ。こういうのは選択の自由で、勝手に企業がやる。平沢さん、そんなことよりもっと大事なこと議論してほしいんだけど。国会でめし食ったことないんじゃないか?私は国会の食堂で食べるとね、『もっとメニュー増やしてくれないか』(と思う)。高くてね、数が少ないんですよ。外で食った方がよっぽどいい」

と、批判は妥当ではないとの見方だ。また、10月16日昼にテレビ朝日で放送された「ワイド!スクランブル」では、コメンテーターの川村晃司氏は、

「私もちょっとのぞいたんですけど、1200円の牛重は『完売御礼』。国会議員は相変わらず景気がいいのか懐具合がいい。しかしそれが、末端の雇用までいくかなぁ、と思いました」

と皮肉っていた。

   実際に国会内の吉野家を訪れるのは国会職員や報道関係者がほとんどで、国会議員を目にすることは少ない。だが、秘書とみられる人が多数テイクアウトを注文する列に並んでおり、テイクアウトで「牛重」を味わっている議員も多いとみられる。「牛丼18個」「牛重8個」といった大量注文もあった。10月15日と16日に取材した限りでは、列の最後尾からカウンター席にたどり着くまでに15分以上かかった。盛況なのは間違いないようだ。

   菅義偉官房長官は10月15日夕方の会見で、記者から

「政府として、この件をどう収拾するのか」

と聞かれ、

「なかなか難しい問題。国会よりはるかに難しいんじゃないかなぁと思いますけれども…。いずれにせよ、国会の中で『国産牛というものはあってもいいんじゃないか』と思っても不思議ではないと思う。外国産だけではなくて、そうした(国産の)ものが両方あって、(牛丼と牛重では)価格がかなり違うようですから…。そういう意味で、結果的には吉野家さんが自分の判断で決められたことなんだろうと思います」

といい、苦しい説明に終始した。

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国会内の吉野家だけで食べられる1200円の「牛重」、どう思う?
国会関係者しか食べられないのはずるい。許せない
おいしそう。国会以外でも食べられるようにしてほしい
1200円は高すぎる。自分は食べない。280円の牛丼で十分。
こんなことで騒ぐのはおかしい。どうでもいい
そのほか
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