木村拓哉さん主演のTBS日曜劇場「安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~」の第1話が2013年10月13日に放送され、平均視聴率19.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。
大ヒットドラマ「半沢直樹」の後枠、しかも木村さんが演じるのは天才物理学者と「アンドロイド」の2役という奇天烈な設定で、放送開始前から「大コケ」を心配する声があがっていたが、幸先のいいスタートを切った。公式ツイッターも勢いづく。
半沢の初回視聴率19.4%と大差なし
「時空を超えた究極のラブストーリー」という触れ込みでスタートした「安堂ロイド」は、木村拓哉さんと柴咲コウさんが「GOOD LUCK!!」以来10年ぶりの再共演を果たしたオリジナルドラマだ。時空構造理論を研究する天才物理学者の沫嶋黎士(木村さん)が何者かに殺害され、悲しみに暮れる婚約者の安堂麻陽(柴咲さん)も命を狙われる。彼女を救ったのは、100年先の未来からやってきた黎士と瓜二つの男、安堂ロイド(木村さん2役)だった。人間の感情を理解できないロイドだが、麻陽と暮らすうちに感情が芽生えていく、という筋書きだ。
同作では主役2人のほかにも、AKB48の大島優子さんやジャニーズJr.のジェシーさん、本田翼さん、桐谷健太さんなど人気役者をキャスティングしている。制作陣も、ヒット作「SPEC」「ケイゾク」でタッグを組んだ植田博樹プロデューサーと西荻弓絵さん(脚本家)、コンセプト・設定協力には人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」でおなじみ庵野秀明さん&鶴巻和哉さんと、豪華な顔ぶれが揃う。「大コケ」の懸念もあったが、蓋を開けてみると、第1話は平均視聴率19.2%。半沢直樹の初回19.4%と大差なく、まずまずの好スタートだ。
「安堂ロイド」公式ツイッターは15日に初回視聴率を発表し、「挑戦的な企画であったのに受け入れてくださった皆様に御礼申し上げます。これからは中身の勝負になってくると思いますが、キャストスタッフ一同、より高い娯楽性と心に残る物語をめざして精進しますのでご支援を引き続きよろしくお願いします」と挨拶した。
「『転用』だけで早速叩かれたww」とサイゾー記事をちくり
「安堂ロイド」ツイッターアカウントは、視聴者からの声には批判的な内容にも積極的に返信しているほか、東スポwebが掲載した「能年玲奈さんが安堂ロイドのオファーを断った」という記事に「いいかげんにしてくださいね」と怒りを露にするなど、「とがった」姿勢が注目されてきた。
13日には、日刊サイゾーの記事にも言及した。同記事では、「頼みの綱である庵野と鶴巻は、かなり"呆れモード"にあるようだ」として、エンタメ総合誌「オトナファミ」11月号(9月20日発売)に掲載された植田プロデューサーのインタビューを紹介していた。植田プロデューサーは庵野さんと鶴巻さんから、ことごとくアイデアをダメ出しされたとして、「『机の引き出しから出てくるとか?』と言えば、『ドラえもんとは違う見え方じゃないと』って返されたあと、『オーシャンズ11とか、今やると昔のルパン三世の実写みたいになってカッコ悪いよ』とか(笑)」といったエピソードを明かしていたのだ。
サイゾーの記事を受け、公式アカウントは「ほかの雑誌からの『転用』だけで早速叩かれたww わーい」と皮肉まじりにコメント。「責難は成事にあらず。批評や叩きは時間に余裕のある方たちに任せて、僕らは、やるべきことを一つでも多くやらなきゃです」と批判への余裕をみせた。
初回では半沢と肩を並べたものの、半沢は回を追うごとに視聴率を伸ばし、最終回では驚異の42.2%をたたき出している。インターネット上では、19.2%の視聴率に対し、「こりゃまた微妙な数字出してきたなw」「初回だけ、期待が中心の19%なんだろうなぁ これから下がり続けるんじゃないかな?」「19なら高い方なんじゃない 前の半沢が例外的に高すぎるだけで でもすぐに15割って、12~13ぐらいで安定しそう」など、さまざまな反応があがっている。そして「前から言われてるけど二回目だよな問題は」「とりあえず来週も一応見る」と、早くも来週の視聴率に注目が集まっているようだ。