テレ朝系のニュースで女子アナの呂律が回らない 「脳梗塞ではないのか?」とネットで心配が広がる

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   テレビ朝日系「ANNニュース」で2013年10月14日に「放送事故」があったとネットが騒然となった。

   女性アナウンサーが新潟県の関越自動車道で起きた事故の原稿を読んでいるのだが、呂律が回っていないためうまく聞き取れない、というのだ。動画投稿サイト「ニコニコ動画」などに検証動画がアップされ、その異様な発音に「脳梗塞の疑いがあるぞ!」「病院に連絡を!」などと大騒ぎになった。

呆れたような笑い声とため息のようなものを漏らした

   問題の「ANNニュース」は14日の午前11時45分ごろに放送された。新潟県の関越自動車道で、男女7人が乗ったワンボックスカーが中央分離帯に衝突し、女子大学生ら3人がリアガラスを破り、反対車線の路肩まで投げ出され重軽傷を負った、というものだった。現場には男性記者がいて事故の状況を説明し、そのあとに女性アナウンサーが原稿を顔出しせずに読み上げたが、呂律が回っていないため非常に聞き苦しい放送になった。原稿を読んだアナウンサーは、途中で呆れたような笑いとも取れる声を発し、最後にため息のようなものを漏らした。

   ネットでは最初、放送機器のトラブルなのではないか、などと疑っていたが、ニュースが終了しても「お聞き苦しい点がありました」などといったお詫びがないため、機器の故障ではなくアナウンサー本人に何らかの原因があったのではないか、ということになった。

「日本語が不得手な中国人が担当したのではないか?」
「酒が抜けて無かっただけだろ」
「後ろでエッチなことをされていたのだろう」

などといった根拠のない憶測が乱れ飛んだ。最も多かったのが脳疾患の可能性で、この病気の初期症状として呂律がもつれることがあるということを知る人たちから、

「一刻をあらそうから今直ぐ病院に連れて行った方がいい」

などとアナウンサーを心配する声が相次いで騒然となった。そしてこのアナウンサーは、ローカル局の新潟テレビ21に勤務する阿部佳乃アナ(26)であることが特定された。

機械的な問題とアナのスキル不足が原因だった

   阿部アナは東京都出身で明治大学卒業後にケーブルテレビ佐渡テレビジョンに入社し、12年12月に現在の新潟テレビ21に転職している。

   いったい阿部アナに何が起こったのか。新潟テレビ21に問い合わせてみると、阿部アナはこの時、生放送で原稿を読んでいた。本来ならば普通に声を発することができるのだが、今回は原稿を読んでいる最中に、機械的な問題で、自分の声を発した後に遅れて自分の耳に自分が前に発した声が聞こえてくる「送り返し」という現象が起きてしまった。

「これは私たちの技術的な問題と、送り返しが起きた時にアナウンサー本人が対応できるスキルがなかった、それが原因になっています。本当に視聴者の方々には申し訳ないと思っています」

と謝罪した。阿部アナが脳梗塞といった病気とは全くの無関係ということだった。

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