「本気でeコマース業界の他業者をつぶしにかかった」?
「Yahoo!ショッピング」の出店料など無料化は、従来の囲い込みによる「手数料モデル」から脱却し、「広告収入モデル」に大きく舵を切ったことを意味する。出店者の金銭的負担を減らし、商品数の拡大や価格競争力を強化して、アクセス増による広告収入アップという循環を狙う。
楽天を含め多くのECモールは、出店者を集めて囲い込み、手数料や売上ロイヤリティを徴収するビジネスモデルをとっている。今回のヤフーの新戦略でECモール業界の価格競争激化が予想され、発表翌日から同社と楽天の株価が下落した。しかし、10月8日のブルームバーグの記事によると、取材に対して楽天は、EC市場に強みがあるとして、料金体系変更の予定はないと答えるなど静観の構えだ。
また、楽天以外の新興ECサイトへの影響も必至だ。ネットでは、手数料無料が売りのネットショップ作成サービスなどについて、
「Yahooさん、本気でeコマース業界の他業者をつぶしにかかった・・・これがどんな影響を与えるのかな。BaseとかStores.jpとかどう動くかな」
「今話題のこれ、楽天云々の前に、STORESやおちゃのこなど小さなところがとりあえず大打撃受けるんじゃなかろうかと」
といった見方が出ている。