朝鮮日報が読売社説を批判 日本読者からはこれに反発の声

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   韓国で最大部数を誇る朝鮮日報が、日本で最も部数が多い読売新聞の社説を批判する記事を掲載した。読売が朴槿恵大統領の外交姿勢を批判したのに対して、「関係の悪化の原因を韓国のせいにした」などと主張する内容だ。

   この記事は日本語版サイトにも掲載され、日本語版としてはアクセスランキングで上位に入るなど注目を集めている。記事に寄せられた日本側の声は、「読売が100%正しい」といったもので、さらに対立が深まりかねない状況だ。

読売「未来志向よりも過去清算にこだわるなら、信頼関係は築けない」

   読売新聞は2013年10月3日、「朴大統領発言 日韓関係改善の意思あるのか」と題した社説を掲載した。その中では、朴槿恵大統領が日韓米の安保協力を求めるヘーゲル米国防長官に対して「歴史や領土問題で時代逆行発言を繰り返す(日本)指導部のせいで、信頼を築けない」と述べたことについて批判を展開。

「訝いぶかしいのは、朴氏が日本の歴史認識にことさら焦点を当てる外交を繰り広げていることだ」
「朴氏が未来志向よりも過去清算にこだわるなら、信頼関係は築けない」

と、朴氏が歴史問題に固執していることが原因で、北朝鮮問題を始めとする日韓が協力して取り組むべき課題への対応が遅れていることを指摘した。

朝鮮日報「最近の韓日関係の悪化の原因を韓国のせいにした」

   この社説に対して、朝鮮日報は翌10月4日、「読売新聞、社説で朴大統領を批判」と題する解説記事を掲載した。記事の大半は、社説の内容を説明しているのだが、読売新聞の社説が「安倍首相は対話のドアは常に開けているとしている」と説明している点については、

「最近の韓日関係の悪化の原因を韓国のせいにした」

と噛みついた。返す刀で、

「安倍首相が『侵略の定義は定まっていない』などと、日本の植民地支配や侵略戦争を否定する発言をし、韓国や中国をはじめとする国際社会の批判を浴びた点については全く言及していない」

と批判を展開したが、読売社説が言及している「対話のドア」とどのような関連があるかは読み取りにくく、議論は噛み合っていない。

   この朝鮮日報の記事は、掲載から1週間が経つ10月11日になっても、日本版ウェブサイトのアクセスランキングの2位にランクインしており、日本の読者の関心を集めていることが分かる。記事に寄せられたツイッター上の声では、

「どうでも良い細かい事を愚だ具だ(原文ママ)並べて故意的に、必要以上に問題を大きくさせてる」
「これで記事になるなら、日本はほぼ毎日記事にせんといかんね」

と朝鮮日報側に批判的な声の方が多い。

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