「牛重」では国産和牛の肩ロース肉を使用
全国に1188店舗(13年9月現在)ある吉野家の中でも、ここでしか食べられないのが「牛重」。通常の牛丼では米国産の牛肉を使用しているのに対して、「牛重」では国産和牛の肩ロース肉110グラムを、すき焼きの様に焼いてご飯の上に乗せている。入れ物も通常の丸いどんぶりではなく、うな重のような四角い容器で出される。お新香とみそ汁付きで1200円。テイクアウトもできる。
6月に出店が決まった際、衆院側から「何か特別なメニューを」と要望があり、「普通の吉野家にはない『お値打ち感』のあるものを」とのリクエストに応えた。
牛丼、ロース豚丼、カレーなど通常のメニューも販売しているが、オープン初日の注文は牛重と牛丼が半々だったという。店舗が小さいこともあって、牛カルビ丼や焼鳥つくね丼など一部のメニューは販売していない。
開店初日には10時にオープン。記者が取材に訪れた14時前には、用意した「牛重」200食が完売してしまった。週明け10月15日以降は、客足を見て用意する数を検討する。
店舗の正式名は「永田町1丁目店」。土日祝日をのぞく平日9時半から16時にかけて営業する。国会議員や国会職員、報道関係者などの利用を想定しており、一般の人がアクセスできないため、吉野家のウェブサイトには掲載されていない。見学コースから離れた場所にあるため、見学者も利用できない。