ご当地キャラが共演、「フラおじさん」と「アグリンファイブ」【福島・いわき発】

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   擬人化、いや擬動物化しているのだと、あとで気づいた。いわき市の農産物をPRするマスコットキャラクター「アグリンファイブ」のことだ。同じ"ゆるキャラ"の、いわきの観光大使見習「フラおじさん」と一緒に、いわきサンシャイン・フェスタ(10月5~6日、小名浜港アクアマリンパークで開催)を盛り上げた(=写真)。


   いわき市のHPを見て、初めて詳細を知った。それまでは、いわきにも"ゆるキャラ"があるらしい、その程度の認識でしかなかった。「なしポチ」(ナシ/犬) 「トマにゃん」(トマト/猫)「くまんま」(米/熊)「ネギぴょん」(ネギ/兎)「さる1号」(イチゴ/猿)。5人(匹)なのでアグリンファイブというわけだ。どんな動物かは名前にヒントがあった。


   いわきの主要農産物は米のほかに、ネギ・イチゴ・ナシ・トマト・インゲン・キュウリなどだ。平成17年度統計で、ネギは収穫量が福島県内1位、以下同様にイチゴ2位、ナシ3位、トマト5位、インゲン6位、キュウリ10位となっている(平成22年6月発行の『いわき観光事典』から)。アグリンファイブはいわきの代表的な農産物から生まれた。


   フェスタには、いわきのゆるキャラのほかに、熊本県の「くまモン」、群馬県前橋市の「ころとん」、愛媛県今治市の「バリイさん」が参加した。フェスタの中で開かれたいわき支援の「ふりかけグランプリ」をPRし、応援した。


   くまモンは5日だけの出演だった。わけがあった。6日に南相馬市の海岸で植樹祭が開かれた。そちらに駆けつけたのだ。


   報道によると、震災がれきを利用して真野川河口部に堤体が築かれた。宮脇昭横浜国立大名誉教授の指導で、そこにタブノキやシラカシ、アカガシなどが植えられた。南相馬市と「瓦礫(がれき)を活かす森の長城プロジェクト」が共催した。


   さてさて、主要農産物のついでに『いわき観光事典』で平成17年度のいわきの食料自給率を見てみた。魚介類が断トツの269%、次いで米98%、野菜類36%、イモ類30%、キノコ類22%、肉類18%、牛乳・乳製品13%、鶏卵7%、豆類5%となっていた。


   原発震災後、魚介類の自給率はどうなったか。ゼロ? 少し? ほんの少し? いずれにしても悔しい数字には違いない。

(タカじい)



タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
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