役所の空気は変わったか――市庁舎内を巡って【福島・いわき発】

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   おととい(10月2日)、いわき市役所の三つの課を巡った。27日の日曜日に行う一斉清掃の実施計画書を環境整備課に提出し、ごみ袋350枚を受け取った。そのあと、行政嘱託員の事務局(広報広聴課)に寄り、原子力災害対策課では夏井川渓谷にあるわが隠居(無量庵)の除染作業の中身について、広報資料(=写真)をもとに説明を受けた。


   環境整備課に行く以上はあちこちに顔を出したくなる。20代半ばから8年間ほど市政記者をしていた。課長とひとしきり話をしては、隣の課に行って係長と話す。その隣の課では主幹や課長補佐と話す――といったことを、毎日繰り返していた。市役所へ行くとつい当時のことがよみがえる。知った顔を見たくなる。


   が、それから三十数年がたち、市総合計画の基礎調査や総合型図書館整備検討懇談会の委員としてかかわってからでも十年余がたった今は、知らない職員が多くなった。それはそうだ、元気のよかった同世代の若手はとっくに部長や次長、課長職を務めあげて退職しているのだから。


   9月の市長選でトップが交代した。9月30日、新市長初登庁の儀式が行われた。市長公用車はプレジデントからプリウスに替わった。新市長自身がフェイスブックで伝えている。役所の空気は変わったかな――などと思いながら、庁舎内を巡ったのはいいのだが……。


   9月20日未明に発生した震度5強の地震で、隣接する義弟の家のブロック塀が一部壊れた。わが家の庭にその残骸を積み上げてある。倒壊ブロックの写真と身分証明書(たとえば運転免許証)を持って環境整備課へ行けば、仮置場への搬入許可書が出る。前に電話で確認しておいた。


   市役所から帰ってきたら、カミサンが尋ねる。搬入手続きは済んだ? 忘れていた。一度で用を済ませられないの!と、えらい剣幕だ。きょうまた役所へ行く用事ができた。併せて搬入手続きを済ませてこよう。

(タカじい)



タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
■ブログ http://iwakiland.blogspot.com/

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