「キルギス人は『理想の結婚相手』」
それにしても、なぜキルギスとの国際結婚がこれほど多いのだろうか。地理的に離れているのはもちろん、交流面でも、
「キルギス人は親日が多い半面、日本以外の極東の国々に対しては、あまり良いイメージを持っていないのが実情ではないでしょうか? 『旧高麗人』の方々(旧ソ連時代に中央アジアなどに強制移住させられた朝鮮系民族)と韓国人の交流もないとうかがっています」(現地在住の日本人男性)
というぐらいで、これといった「縁」があるわけでもない。
実は韓国では、日本と同様、農村や漁村などで深刻な「嫁不足」が起こっている。そのため斡旋業者などを通じて「国際結婚」を図る人々が急増、年によっては農業・漁業関係者の結婚相手の35%を海外女性が占めたほど。当初は中国の朝鮮系住民が多かったが、やがてベトナムなど東南アジア女性が急増、旧ソ連圏に食指を伸ばす男性が増え始めたという。キルギスもその1つだ。ある国際結婚業者のサイトには、こんな一文がある。
「キルギスの女性は、外見が韓国人に似ていながらも背が高く、ロシアやヨーロッパの人々に近い体型を持っており、多くの韓国人男性にとって『理想の国際結婚相手』として認識されています」