「ザ・コーヴ」の太地町に観光用「クジラ牧場」構想 さっそくAFPが「悔い改めていない」と批判報道

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米ヤフーコメント欄では「イルカ漁は伝統」論に批判多数

   この構想は、早速国外の感情的な反発を呼んでいる。AFP通信が13年10月7日に配信した記事がきっかけだ。見出しは「日本のイルカ殺しの町が海洋公園を開設へ」というもの。記事には

「近くの浜では、毎年行われる虐殺は続いている」

とあり、イルカ漁を継続したまま「牧場」建設を進めようとしていることを非難する論調だ。町役場については

「悔い改めない運営者たち」
「海を血で赤く染める毎年の漁を終わらせたいと願う自然保護活動家からの圧力には屈していないようだ」

と表現した。

   また、イルカは移住動物だとされることから、一定の区域に閉じ込めることに批判的な声も紹介している。

   記事は英語で配信されただけに影響は大きく、米国のヤフーのコメント欄には900件以上コメントが投稿されている。その内容は、

「気分が悪くなる伝統だ。400年続いているから何だというんだ」
「奴隷制度は数千年の伝統があるが、それでも正当化はできない」

と、伝統として捕鯨が続いていることを非難するものが大半だ。

   中国語圏にも拡散している。台湾のラジオ局「台湾国際放送」は、AFPの記事を引用する形でこのニュースを報じている。ウェブサイトの記事では、映画「ザ・コーヴ」の写真も掲載されている。写真は、海がイルカの血で赤く染まる様子を表現しており、このラジオ局が構想に批判的な立場を取っている可能性もある。

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