中国人もビックリ「これはひどい!」「封建時代かよ」 しまむら「土下座強要」事件、海越え話題

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   ファッションセンターしまむらで起こった「土下座強要事件」が、意外にも中国で話題になっている。「中華クオリティ」な仰天事件に慣れているはずの彼らも、今回の騒動には日本人同様「ドン引き」しているらしい。

   事件は2013年9月3日、札幌市内のしまむら店舗で発生した。介護職員の女(43)が、「購入したタオルケットに穴が開いていた」と怒鳴り込んできたのだ。

J-CASTの記事を引用して報道

   女は店への交通費などを要求するとともに店員2人に「土下座」をさせ、携帯電話で撮影した。さらにその写真を同日夜に、店員らの実名付きでツイッターに投稿したのだ。投稿が話題になり、女はアカウントを削除したが後の祭り。実名や顔写真などを晒し上げられた挙げ句、10月7日、札幌・東署に強要の疑いで逮捕される。女は「強要はしていない」と否認しているものの、テレビや大手紙を含む多数のメディアに報道される「事件」となってしまった。

   とはいえ日本の「ローカル」なネタなだけに、海外各国のほとんどは関心を示していない。ところが、中国ばかりは妙に食いつきがよく、多くの日本メディアが報じるよりも早くからこの一件に注目していた。

「日本のある客、店員に土下座を強要して写真をネットに公開 人々の怒りを買う」

   中国共産党機関紙・人民日報系列の「環球時報」は9月24日、J-CASTニュースの23日付記事を引用する形で、こう報じた。

   環球時報といえば対日強硬論を掲げるメディアとして有名だが、一方で日本のネットに興味津々らしく、J-CASTニュースの記事もたびたび引用されている。時には日本の話題のみならず、韓国の動向がJ-CAST経由で報じられることさえある。

   環球時報のウェブサイトでは、ニュースへの感想を「びっくり」「悲しい」「感動」「笑える」などの感情ボタンで投稿できる。そして今回の記事への反応は大部分が「怒り」だった。中国人の目にも、女の行動は「やりすぎ」と映ったらしい。

大人気「半沢直樹」の影響も?

   逮捕後も、中国メディアは相次いで続報を打った。中には「悪劣客」など、かなりおどろおどろしい見出しの記事もある。中国の国営メディア・中新社も8日、事件のあらましと日本国内の反響、そして「土下座」とは何かについて詳しく解説している。中国人ネットユーザーからも、

「日本の『お客様第一精神』はいいところもあるが、こういう弊害もあるのか……」
「土下座を強要とか、封建時代かよ」

と呆れ気味のコメントが寄せられた。

   なお中国では、ドラマ「半沢直樹」(TBS系)がネットなどを通じ非公式に持ち込まれ、かなりの人気を呼んでいる。当然、「土下座シーン」も話題になった。前述の中新社も「日本国内では『半沢直樹』との関係を指摘する声もある」と言及しているところを見ると、中国の意外な関心の深さも、いわば「半沢効果」なのかもしれない。

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