「おしん」、30年ぶりに特派員協会で会見 「映画版」完成、早くも海外から引き合い

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   往年のNHKドラマ「おしん」が映画化され、出演者が2013年10月8日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見した。テレビ版は国外でも人気を呼んだこともあって、外国人記者からは早くも自国での上映を期待する声が出ていた。

   作品では、貧しい農村生まれの少女「おしん」が口減らしのために7歳で奉公に出され、苦難に負けずに成長する様子を描く。1983年から84年にかけて初めて放送され、平均52.6%の視聴率を記録。さらに68の国や地域で放送され、海外にも日本人の勤勉さを強く印象づけた。

当初から海外展開を念頭に製作

30年前の写真をプレゼントされて驚く小林綾子さん(左)。中央は「おしん」役の濱田ここねさん、右が「ふじ」役の上戸彩さん
30年前の写真をプレゼントされて驚く小林綾子さん(左)。中央は「おしん」役の濱田ここねさん、右が「ふじ」役の上戸彩さん

   映画版では少女時代に焦点をあて、主役のおしんを濱田ここねさん(9)、母親の「ふじ」を上戸彩さん(28)が演じる。テレビ版でおしんの少女時代を演じた小林綾子さん(41)も、おしんの奉公先の若奥様役で登場する。

   小林さんはテレビ版が放送された際にも特派員協会で会見している。会見冒頭には、司会者から当時の写真がプレゼントされ、目を丸くする一幕もあった。

   映画版は国外でも高評価で、13年9月に中国の湖北省武漢市で開かれた「第22回金鶏百花映画祭」では、国際映画部門の最優秀作品賞を受賞した。当初から海外展開を念頭に置いて製作されたという。製作会社の説明によると、すでに中国やインドネシアなど数か国で上映に向けた具体的な交渉に入っている。

   小林さんは、

「今回の映画では、ふじとおしんの親子の絆、やさしさ、思いやりといった、とても人間として大事なことを伝えていると思う。テレビのおしんを見た人もそうでない人も、きっと心に残るのでは」

とアピールした。

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