ボーイングの次世代機だと開発が間に合わないと判断?
ボーイング社も19年までの就航を目指して「777X」(最大400席)を開発中だが、競り負けた模様だ。植木社長は、
「ボーイング社から、どういう提案をいただいたかは、機種を含めて申し上げられないことになっている」
と口をつぐみ、ボーイング787型機の度重なるトラブルについては、
「この(787の)件とは全く別に(A350購入を)検討させていただいた」
と話す。ただ、植木社長は後継機を選ぶ判断基準として(1)高度な安全性(2)長期使用に耐える機材の品質(3)購入後のメーカーサポートを含めた経済性(4)既存機を更新するのに適切か、の4つを挙げている。すでに試験飛行が済んでいるA350と比べると、777Xでは機材更新のタイミングまでに開発や納品が間に合わないと判断した可能性もある。
エアバス社のファブリス・ブレジエ社長は、
「エアバスにとって今年最大の発注」
と喜びを隠さなかった。会見には、欧州連合(EU)、フランス、ドイツ、スペインの駐日大使と英国の駐日公使も出席。ブレジエ社長は、
「日本とEUの関係にもプラスの影響がある」
とも強調した。