「地球上でもっとも偉大な建築物」「カネと労力の無駄」
映像を見た人からは、さまざまなコメントが寄せられた。率直に「地球上でもっとも偉大な建築物のひとつだ」との称賛の声も上がったが、なにせ130年間という時間をかけても未完の大聖堂だけに、残り3割を10年余りでつくり上げられるのかと不安がる人は少なくない。
「(完成年が)2126年の間違いじゃないか」と揶揄する人、「ようこそ観光客のみなさん、どんどんお金を落としていってね」「素晴らしいファンタジーだ」とやや皮肉をぶつける人、「カネと労力の無駄」と全面的に否定的な人など、必ずしも誰もが建設推進を喜んでいるわけではなさそうだ。
確かに映像からは、完成時のイメージはつかめる。だがそこには、短期間でどのように完成までこぎつけるかの詳細な説明は一切ない。責任者の「今のペースで進めれば間に合う」との言葉も、裏付けがないだけにいまひとつ説得力を欠く。
2020年の「マドリード五輪」実現が夢と消えたスペインにとって、世界的に知られるサグラダファミリアの2026年完成が現実味を帯びれば、観光客誘致などに弾みがついて国全体が元気になるだろう。建設工事は間に合うだろうか。