ついにきた「除染実施」 空間線量基準超えで【福島・いわき発】

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   夏井川渓谷にある隠居(無量庵)で除染が行われる。先日風を入れに出かけたら、いわき市原子力災害対策課から郵便物が届いていた。2月に実施した事前モニタリング結果と、<除染実施について ■あり(測点の中で、0.23マイクロシーベルト/時以上が1点以上測定されました)>の文書が入っていた(=写真)。丸い囲みは私が付けた。


   4月に事前調査報告の文書が差し込まれており、後日、市役所でデータを確かめたので、いずれ除染が行われることはわかっていた。そのための正式な知らせがきたということだ。


   無量庵の庭8地点の土と芝を、1センチメートル、50センチメートル、100センチメートルの3段階で測定した。平均値はそれぞれ毎時0.32、0.26、0.24マイクロシーベルトだった。


   年間1ミリシーベルト以下であるためには、計算式に従って毎時0.23マイクロシーベルト以下でないといけない。それを少し上回る。この2年半、自分で何回か測って得たデータとそう変わらないので、くるものがきたかという感じだった。


   除染説明会が9月初旬に行われた。文書を見たのはその2週間後だった。いずれ作業を実施する共同企業体の説明を受けることになるのだろうが、先行する川内村や田村市の例をみると、簡単ではなさそうだ。


   除染の話を耳にしてからは家庭菜園の熱が冷めた。三春ネギの栽培も今年は失敗した。手入れが悪かったのが原因だが、こうなったら野菜栽培は除染後に"新規蒔(ま)き直し"をするしかない。


   きのう(9月26日)の夜は楽天の試合に釘づけになった。東北の人間はふだん野球に興味がなくても、優勝の瞬間、<よし!>と力がわいてきたのではないか。家庭菜園も同じだ。放射能に負けない!!あきらめない!!へこたれない!!

(タカじい)



タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
■ブログ http://iwakiland.blogspot.com/

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