曲解に曲解を重ねた「捏造」報道
問題の報道には、2つの意図的な「曲解」がある。
まず問題の報道では、剣道に似た面と防具を着け、「木銃」を使って試合を行う「銃剣道」の映像が使用されていた。
「銃剣術と『銃剣道』は別物です」――日本銃剣道連盟の鈴木健専務理事は、穏やかな口調でそう語る。
現代の「銃剣道」は、戦後に旧日本軍で用いられていた戦闘用の「銃剣術」を元に、競技として再出発させたものだ。現在は試合も袴姿で行うなど「軍隊色」は薄く、剣道などと同じく心身修養的な「武道」としての色彩が強い。1980年以降は国体にも正式種目として加えられている。
「我々としては、日本の伝統を継承する武道の一つとして『人づくり』に貢献することを目指しています。軍国主義の復活、などというつもりは全くありません」(鈴木専務理事)
しかしMBCの報道では、両者を混同する形で報じている。