「妖怪秘宝館」のメインビジュアル
「確かに、イラストには女性の性器も描かれていますが、全体的に女性が黒くシルエット状になっており、周りの妖怪で隠してもいます。ちらしなどに印刷したものは、かなり黒が濃くなっており、サイズも縮小されていますので、性器などは見えないと思っていました。それで、エロスもテーマになっている『妖怪秘宝館』のメインビジュアルとして使用することにしました」
ところが、ホームページのコーナートップに載せたイラストは、モニターの光の具合で黒が薄くなって、性器などが見やすくなっていたという。
「結果として、こちらのモニターチェックが足りませんでした。配慮が足りなかったと考えています」
鳥取県警の生活環境課長は、取材に対し、「即座にわいせつ画像と判断してはいません」としたが、県の青少年健全育成条例に抵触する恐れはあるとした。「性器を露骨に見せていないと判断されても、陰毛やお尻といった描写が卑猥だとみなされることもあります」と言っている。
イベントでは、18歳未満は立ち入り禁止のスペースも設けてあるが、もしイラストそのものがわいせつ物にも当たる恐れがあるならば、イラストはこうしたスペースでも展示できないことにもなる。
この点について、実行委事務局では、メインビジュアルとの位置づけから、イラストはスペースにも最初から展示していないと説明した。