アベノミクスの反対は「竦みのベア」 西日本新聞の皮肉コラムに「下品」「陰湿」と批判集中

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「憎いし、苦痛」は7年前にも話題に

   批判の原因となった2つの倒語だが、西日本新聞が紹介する前にも指摘は複数あった。そもそも「憎いし、苦痛」は、時事回文作りが趣味の大山勇一弁護士による「作品」だ。7年前の06年には中日新聞も特集記事で紹介したほか、山口壮衆議院議員も衆院本会議で引用していた。山口議員は得意げに回文を披露し、「一見立派な政策構想が現実には格差を広げ、国民の負担は増える一方。ダ・ヴィンチ・コード顔負けのさしずめ安倍コードですか」と糾弾した。

   また、金融投資情報紙「日経ヴェリタス」のポッドキャスト「曽根純恵のナルホドそーね」第1回(4月9日公開)では、越中秀史編集長が「面白い発見をした」と「竦みのベア」を取り上げている。越中氏は「ベースアップ」を意味するベアではなく、「弱気の市場」を意味するマーケット用語の「ベア(マーケット)」として捉え、「ベアが一切身動きをとれない。実はこれがアベノミクスの本質」と解説していた。

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