市民団体は博物館には接触していない
10月1日、韓国文化財の返還運動を展開する市民団体の代表が博物館を訪問。展示されている小倉コレクションには、朝鮮王朝第26代王の高宗(コジョン)が使ったとされる甲冑が含まれているというのが市民団体側の主張で、聯合ニュースによると、市民団体の代表は、
「かぶととよろいについて『朝鮮王室のものだという博物館の確認を受けた。年代などから高宗が使っていたものに間違いない』」
と述べ、展示品が盗難品だとみている。さらに、同行した韓国の国会議員は、コレクションの入手経路を明らかにするように求める国会決議の採択を進める考えを明らかにしている。
だが、博物館の総務部では、
「一団が来館したことは承知しているが、接触していない」
と、韓国側の報道には事実誤認があるとみている。博物館の説明によると、一団は特に展示品に関する説明を求めたり、「韓国に返すべきだ」といった抗議や要求をした訳でもないようだ。
また、盗難品が含まれている可能性については、博物館側は、
「小倉コレクションがどのように入手されたかについては承知しておらず、質問にはお答えできない」
と述べるにとどまった。