「児童の写真、うっかり載せて大失敗」 産経若手記者の反省文が大ひんしゅく

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地方自治体や幼稚園でも保護者の事前許可は必須

   一般的にマスコミが個人を特定できる写真を掲載する際には、個人情報にあたるため、対象者に事前許可をとっている。今回のような和やかなイベントでも、参加者にあらかじめ取材が入ると告知されていない限り同様だ。児童の場合は保護者に許可を得る必要があり、注意深く取り扱う必要がある。もちろん、これは何もマスコミに限った話ではない。

   2012年4月には、警視庁が東京都内の行政担当者を集め、幼稚園の行事などで撮影した子供の写真を安易にネット上に掲載しないよう注意を呼びかけた、との報道があった。善意の写真掲載だとしても、児童ポルノ愛好家に狙われる恐れがあるというのが理由だ。実際、地方自治体、教育・保育の現場でも程度の差はあるが対策を取っている。

   2013年7月、地元園児と高齢者のふれあいイベントを行った千代田区役所に話を聞いてみると、取材記者に区から写真掲載について注意することはしていないが、区の媒体に児童の写真を掲載する際は、必ず保護者に確認をとっているという。広報担当者は「最近は保護者の方も敏感になっていますので、特に注意しています。掲載前には園や学校に見本を送るのですが、『顔が大きく写りすぎないように』といった注文がくることもあります」と説明する。

   ペンギンがいる幼稚園として多数のメディア取材を受けている「すみれ幼稚園」(愛知県)では、Facebookページで日々のスナップ写真を公開しているが、「写真掲載につきましては、入園前に毎年保護者の方々にご説明しています。撮ってほしくない場合はご連絡をいただけるようお伝えしています」(同園職員)と、保護者の同意が条件だ。なお、投稿時には名札が写らないように、コメント文でも名前を出さないよう注意しているそうだ。ほかにもいくつかの幼稚園・保育園のホームページを見てみたが、「個人情報保護のため」と断って認証制の写真コーナーを用意しているところもあった。さらに最近では、運動会や学芸会での撮影を禁止しているケースも増えつつあるのが現状だ。

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