楽天優勝で星野株が急騰! 中日復帰の可能性も?

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   楽天を球団創立9年目で初優勝に導いた星野仙一監督。これで中日、阪神を含め3球団でリーグ優勝を飾り、球史に残る名将の仲間入りを果たした。そこで気になるのが、成績不振で高木守道監督が今季限りで退任となった中日に戻るのか、とのウワサである…。

空白となった古巣・中日の監督ポスト

   楽天の優勝は2013年9月26日、西武を4-3で下して決まった。1点差の最終回、今季22連勝無敗のエース田中将大を締めくくりに送り、見せ場を作った。ファンを引きつける手法はさすがだった。

   「信じられない思いだ。ほほをつねっても信じられない」と星野節でスタンドを湧かせた。監督に就任した11年3月11日に地震と津波に襲われた。東日本大震災だ。それから「東北のために頑張ってきた」と感慨深そうに付け加えた。

   今シーズンは、10月1日に連勝記録を23に伸ばした田中の大活躍はもちろんのこと、2人の外国人選手の加入が大きかった。ジョーンズとマギーだ。いずれも大リーグで実績を残しており、期待通りの働きを見せた。

   野村前監督が「私が監督をしているときに大物外国人を取ってくれれば…」とボヤいたほどだった。

   楽天がプロ野球に新規加入したのは2005年から。そのときのメンバーは、オリックスに吸収合併された近鉄の控え選手らが中心だった。そこから10年足らずの快挙。他チームは楽天のチーム作りを学ぶべきだろう。

   楽天の優勝は、星野の株をさらに上げることになった。3球団を優勝に導く手腕はただものではない。これは、三原脩、西本幸雄に並ぶ3人目の快挙である。「星野株、急騰」といっていい。現在、もっとも高値がついている監督株である。

   その星野に、中日に戻る可能性も、との見方がある。星野にとって中日は特別な場所である。現役時代をエースとして送り、監督としても優勝している。その後、阪神監督を経て現在があるのだが、中日復帰の話となればぐらりと揺れるだろう。

   星野は今季で楽天3年目。監督業というのは「3年間が一区切り」といわれる。そこへ持ってきて中日が不振で、高木監督は今季限りでの退任が決定。中日ファンとすれば、星野で立て直し、は望むところだろう。

   中日の地元、名古屋での星野人気は根強いものがある。カムバックすれば大いに盛り上がるだろう。またセ・リーグとしても、巨人の原監督に対抗できる華のある監督がいない。星野ならワッと沸く。さらに不愉快な「飛ぶボール問題」も吹き飛ばすだろう。

   これからプレーオフ、日本シリーズとポストシーズンに入るが、星野の動向から目が離せない。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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