ペースメーカー利用者「それでも続けて」
ある心臓ペースメーカー利用者は、J-CASTニュースの取材に対し、それでも携帯電源オフは続けてほしいと明かす。
「総務省の指針では、まったく影響がないとは言っていません。ですから、オフにしなくてもいいとはならないと思います。自律神経の問題もありますので、心臓がドキドキして気が遠くなったり気持ち悪くなったりする人もいるはずですよ。利用者に矛先を向けるのは、違うのではないでしょうか」
電磁波過敏症の人もかなりいるとして、優先席のような避難場所がないと安心できないと言う。
「優先席は狭く限られているのに、そこでも携帯が必要なんでしょうか。携帯を切ったら困るというのは大げさでは。優先席ぐらいは携帯の電源を切る、という社会的コンセンサスがあってもいいと思います」
鉄道事業者の一部で車内放送変更などの動きがあることについては、「われわれで判断できることではありませんが、優先席ではいつでも電源を切っていてほしいと希望します」と言っている。
ただ、利用者は、神経質になっているばかりではなく、自らも携帯を使う人は多いとした。自分の胸と反対側の右手を使えば、ペースメーカーと15センチ以上は離れるので問題がないからだという。