篠田麻里子ブランドの心斎橋店が半年で「閉店」 全国展開に向け統合? 「早すぎる!」ファンも心配

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   元AKB48の篠田麻里子さんによるファッションブランド「ricori(リコリ)」の心斎橋店(大阪府)が「オープンから半年で閉店した」とインターネット上で話題になっている。

   2013年10月1日現在、公式サイトのニュース欄に説明は見当たらない。ネットでは、あまりの早さに「うまくいってないのではないか」と心配する声があがったが、実際は全国展開に向けた移転統合だったようだ。

「人気なら両店舗やるだろうに」ファンら売上不振を心配

ブランドを持つ夢を叶えた篠田麻里子さん(画像は2011年11月撮影)
ブランドを持つ夢を叶えた篠田麻里子さん(画像は2011年11月撮影)

   「ricori」は篠田さんがプロデュース&デザインを手がけるレディースファッションブランドで、2012年10月に始動した。「女の子に魔法をかけた1枚の服」をコンセプトに掲げ、10代後半~30代の女性をターゲットにしたファッションアイテムを展開している。今年2月には人気ファッションビル「ルミネエスト新宿」に1号店を出店。3月上旬には「心斎橋OPA」、同月中旬には梅田「HEP FIVE」にも出店した。

   しかし、その心斎橋OPA店がオープンから半年もたたないうちに閉店していたことが明らかになり、2013年9月下旬からインターネット上で話題になった。きっかけは9月中旬に店舗を訪れた女性のツイートだ。「篠田麻里子のお店ricori心斎橋店先月(編注:8月)の26日に潰れてた 公式ホームページ見て行ったんだけど...(略)せっかく岐阜から来たのに残念」とつぶやいた。

   ネット上では早すぎる閉店に驚きの声があがり、「大阪くらいの大都市だったら2店舗あっても差し支えないはずだけどな」「人気なら両店舗やるに決まってる」と、売れ行きが思わしくないのではないかと心配する意見が出ていた。移転統合の情報は8月19日更新の公式ブログで確認できるが、現在、ニュース一覧に閉店情報は見当たらない。このことから「閉店したのにHP上で何もアナウンスもなくてスルーかましてるのが信じられない」と不審がる声があがった。

専門子会社設立、地元博多にも進出

   同ブランドを展開する「リゴレ」(東京都渋谷区)の広報担当者に話を聞いてみると、移転情報は8月19日にニュース欄に掲載したが、移転後しばらくして情報掲載は終了したそうだ。心斎橋店閉店の理由については、次のように語った。

「大阪では2店舗展開でスタートしましたが、後々、上層部の経営方針により同じエリアに2店舗は必要ないということになったのです。売れ行きが伸び悩んでいたわけではなく、全国展開に向けた前向きな意味での統合です」

   事実、8月には篠田さんの出身地でもある福岡「博多阪急」に新店舗がオープンしたばかりだ。さらに同社は、親会社の「ダブルウェア」から今年3月に別会社化された新会社で、「ricori」の当初の予測を上回る反響を受けて設立されたのだという。

   篠田さんは自身のブランドを持つことが長年の夢だったといい、「名前だけを貸すようなやり方はしたくない」と、AKB48時代の多忙な日々もスケジュールの合間を縫いながらricoriの洋服作りの全工程に関わっていた。卒業後も精力的にブランド事業に携わり、夏にはファンからの声にこたえてWEB限定で一部メンズアイテムの販売もスタート。最近のイベントでは「ファッション以外にも挑戦したい」と語っていたものの、現在も変わらず服作りに熱を入れているそうだ。

   篠田さんに限らず、芸能人がブランドに携わる例はこれまでにも数々あるが、明暗が分かれている。たとえば、モデルの梨花さんがクリエイティブ・ディレクターを務めるライフスタイルショップ「Maison de Reefur(メゾン ド リーファー)」は、週刊誌「女性自身」が2013年7月に「1か月に1億円売り上げている」と関係者の話を伝えた。また、メンズブランド「Anti minss(アンティミンス)」を手がける、元AKB48で社長の川崎希さんはテレビ出演した際、「年商は6000万円くらい」と話していた。木下優樹菜さんがプロデュースするファッションブランドや神田うのさんのウェディングドレスブランドも好調のようだ。

   しかし、佐々木希さんがデザイナーを務めていた「Cotton Cloud」は昨年にブランド休止、今年7月には若槻千夏さんが自身の創業ブランド「WC」の退任を発表するなど思わしくないケースも目立つ。「ricori」はブランド設立からまだ1年とあり、行く末にファンからの注目が集まっている。

姉妹サイト