2013年9月18日に行われ、SKE48とAKB48兼任の松井珠理奈さん(16)が優勝した「AKB48じゃんけん大会」について、「八百長だったのでは」という声がいまだ根強い。そんな中、プロデューサーの秋元康氏(55)が初めて今回の「疑惑」に反論した。
秋元氏がじゃんけん大会について語っているのは、2013年9月29日付の読売新聞別刷り「よみほっと」の連載「秋元康の1分後の昔話」でのことだ。
「観ていた人は真剣勝負以外の何ものでもないとわかるはず」
「松井珠理奈は、次世代のエース候補で通常の選抜の常連である。去年の優勝者・島崎遥香といい、一昨年の優勝者・篠田麻里子といい、選抜常連組が優勝するとアンチファンから八百長と言われるので、彼女たちが可哀想だ。(1回目の優勝者は選抜の常連ではなかったので八百長とは言われなかった。ようやく、チャンスが巡って来た彼女のために『チャンスの順番』という歌詞を書いた)」と、冒頭でさっそく篠田さん、島崎さん、松井さんの名前を出し、疑惑に反論している。
「当日、武道館にいた観客、テレビ中継を観ていた視聴者は、あれが真剣勝負以外の何ものでもないことはわかるはずだ」
「敗者たちのあの悔しがり方は、ガチで狙っていたものを逃してしまった経験がある者にしかわからないかもしれない」
とじゃんけん大会はあくまで「ガチ」だったと訴えつつ、選抜常連組が4回中3回も優勝していることについては「所謂、『(運を)持ってる』としか言えない」とした。
Yahoo!意識調査で84%が「じゃんけんに事前のストーリーある」
「八百長疑惑」は12年優勝者の島崎さんが「全てチョキ」、今回の松井さんが「全てパー」で勝ったこと、2人ともいわゆる「推され」メンバーであることなどがきっかけで浮上した。
試合中からネット上では「怪しい」とする声が上がり、2ちゃんねるで「八百長だ」とするスレッドが大量に立てられ、情報番組「やじうまテレビ!」(テレビ朝日)でも取り上げられるほどの話題となった。
Yahoo!ニュースが13年9月18日から28日まで実施した「AKBじゃんけんは事前のストーリーがある?」という意識調査でも、8万1128票中「ある」という回答は6万8158票で、84%を占めている。
今回の秋元氏の連載もネットで拡散されているが、「やっぱ疑いは残るよね…」「2年連続で『その時に運営(秋元)が一番推したい子』がセンターだもんな 有り得ないわ」「出場者、スタッフ、関係者全員が『八百長じゃありません、ガチです』と言おうがムダなんだよね むしろ言えば言うほど怪しくなる」などと書き込まれている。反論むなしく、八百長を疑う声は一向にやみそうにない。