大和証券、70歳まで雇用 法改正でさらに増える?

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高齢者雇用「仕事を行う姿勢や内容が向上する」

   厚生労働省によると、65歳以上人口の割合は23.3%(2011年10月1日現在)。少子高齢化の進行で、今後ますます労働力人口の減少が深刻化することが見込まれる。

   また、年金の財源不足の問題から、厚生年金の受給開始年齢が2013年度から25年度(女性は5年遅れ)までに60歳から65歳に引き上げられるなか、さらなる年金受給開始年齢の引き上げがくすぶってもいる。

   そうした中で、厚労省は「高齢者の就労意欲と経験や技能を生かし、年齢にかかわりなく働くことのできる職場づくりを進めることが、ますます重要になっていきます」と意気込む。

   高齢・障害・求職者雇用支援機構が70歳まで働ける企業をまとめた「70歳いきいき企業100選」(2012年版)では、食品加工業や飲食店、病院、タクシー会社、清掃・ビルメンテナンス、縫製業などで70歳定年制や定年を設けていない企業が紹介されている。

   たとえば、82歳(正社員)と72歳(パート)が勤務する岡山県の清掃業者は、「休みが少なく、遅刻するようなこともない。仕事を行う姿勢や内容が向上する」と高齢者雇用のメリットを指摘。また、73歳と71歳が正社員として勤務する京都の縫製業者は、「既製服のリフォームやリメイクの知識や技術が年齢とともに積み重ねられていく」と評価している。

   高齢者雇用の場合、非正規社員での雇用が多いが、中小企業では専門的な知識を必要とする職場や技術職、熟練を要する、いわゆる職人肌の社員が「正社員」として活躍している企業も少なくない。

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