音と映像の進歩に大会場の増加 観客数も急伸、ライブの未来は明るい
「ヒビノ」日比野晃久社長に聞く

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欧米市場の進出「M&Aも選択肢のひとつ」

―― どんなアーチストを手がけているのですか。

日比野 音響システムではB'zや山下達郎のコンサートを。またDREAM COME TRUEや浜田省吾、矢沢永吉らのアーチストでは音響と映像の両方を手がけています。イベントではNHK紅白歌合戦の映像も手がけました。じつは紅白歌合戦の舞台背景は、立体的に見えていても、かなりの部分が映像でつくられているんですよ。

―― コンサート事業で大切にしていることは何ですか。

日比野 やはりCS(顧客満足度)です。わたしどもにとって顧客とは、ライブを観に来る観客とアーチストの両方です。そのため当社では観客とアーチストと、別々にエンジニアを用意しています。観客に対しては、よい音を提供する。アーチストに対しては、音づくりや映像への要求に応えられる技術を提供できるよう心がけています。
   ライブは、同じアーチストのコンサートに行っても、1回1回、たとえステージ構成が同じであっても同じにはつくれないものです。アーチストと観客がつくり出すものだからです。そういったライブを大切にしたいと思っていますし、こだわりがあります。

―― 今後、チャレンジしたいことは何ですか。

日比野 海外進出です。欧米市場は音響も映像も先陣を切っていろいろなことをやっていますし、高い技術力、ノウハウがあります。幸い、これまで海外アーチストの国内ライブを手がけてきたこともあって、そうした人たちを通じてパイプがあり、欧米でも評価をいただいています。成長性の源である「音響と映像」プラス「ライブと音楽」をターゲットにしたM&A(企業の買収・提携)も選択肢のひとつと考えています。もちろん、アジア圏でも積極的にライブを手がけていきたい。
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