経済波及効果は224億円?
優勝記念セールが、祝賀ムードに拍車をかける。優勝の興奮冷めやらぬ夜、楽天の三木谷浩史社長は、0時から74時間限定の優勝セール実施を宣言。「感謝を込めまして、楽天市場最大級のセールとなりますので、どうぞお楽しみください!」とツイッター上でアナウンスした。星野仙一監督に背番号「77」にちなみ、77%オフのお買い得品やポイント最大77倍などのキャンペーンが用意されている。
27日から優勝セールを始めた地元・仙台の老舗百貨店「藤崎」でも、約1000人が開店を待つなど盛り上がりをみせる。同店広報担当者も「規模は小さいながら、混み具合や活気は夏や冬のセールに匹敵するかもしれません」と驚く。特に盛況なのは食料品売り場で、お楽しみ袋やお買い得品のワゴンも賑わっているそうだ。ちなみに、770万円で販売していた「純金の王ワシ」は、午後には購入者が出たという。
仙台を中心とする地銀「七十七銀行」は、楽天イーグルスが日本シリーズも制した場合、宮城県内への経済波及効果は224億円にのぼると推計した。これまでの139億円を6割押し上げる計算だ。経済効果以外にも、スーパーや商店街による優勝セール、優勝パレード開催による観客の消費効果などが考えられ、さらに上積みも期待される。七十七銀行は「楽天の優勝は震災からの復興途上にある県民を元気づける大きな原動力になるものと思われる」と分析している。